2007/6/12
AM4時すぎ、1時間位寝ただろうか。
私たちは交代でずっと傍についていた。
朝一番で、紹介された手稲のえのもと病院へ。
抱っこして病院に入る。
血液検査、一切問題なし。
だが先生の所見によると「頭に何かしらの腫瘍があって神経に障っているかもしれない」とのこと。急いでCT検査(断層連続写真)をすることになった。
全身麻酔をする時、やっとシャラは動きが止まり、落ち着いた。。。ちょっとの間眠るんだよ。おやしゅみ。。。
午後診察室に呼ばれた。
「驚かないで下さいね。結論から言うと癌です。」
次々に開くパソコンの中の断層写真に、たくさん増殖した癌が見える。だがこれは転移したものだというのだ。うそでしょう?!?!
肺の断層写真を見る。
ふたつの肺のうち、ひとつがほとんど機能していないほど、癌が広がっていた。ここから脳に転移したらしい。
こんなに?!
なんで?!
私たちの質問に先生は答えた。
「たとえレントゲンを撮っていても見えないです。
肺がんは症状が出ないので、2, 3か月でこのような状態になります。」
手術で治るでしょうか。どのように治療しますか?
畳み掛けるように聞いた。
「ここまでくると手術はできません。。。
1, 2か月というところです。
ただ、腫瘍が膨張しているのでこれを引かせる為に薬を3日程入れてみて、またその後に相談しましょう。」
先生は優しく優しく私たちに説明した。
どうしたらいいのか分らなくなって、ただただ涙が止まらなかった。
まだ麻酔が効いているシャラのところに行くと、
一生懸命、頭を持ち上げて私を見て、足をばたつかせていた。
おなかを擦りながら、「シャラ、オヤシュミだよ、オヤシュミ。。。眠ってないからちょっと眠ろうね。」というと、すやすやと眠りに入った。
連れて帰りたいと話したが、薬を点滴で入れる為、このまま入院させた方がいろんなことができると言われ従う。
そうだよね、連れて帰ってもシャラが苦しむだけだもんね。すぐに迎えに来るからねと約束して病院を後にした。これが最後だなんて思ってもいなかった。なんとか腫瘍の膨張を食い止めて、家に帰ってきて、薬を飲みながら頑張ろうと思っていた。明日はシャラのオムツと、介助に必要なものを揃えようといろいろ計画しながら。。。
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